耳鼻咽喉科専門医の資格を取得する

これから耳鼻咽喉科医を目指すのであれば、早々に耳鼻咽喉科専門医の資格取得に向けて動き出すべきでしょう。
最初からこの分野を選択していた医師と比べると、おそらくかなり遅めの専門医資格の取得となるでしょうが、それでもこの資格を取得しておくことにはそれなりの意味とさまざまなメリットがあります。

耳鼻咽喉科専門医の資格取得の条件

医師であれば専門医の存在は既に承知しているはずですが、分野によって資格取得のための条件には少々差が出てきます。
耳鼻咽喉科専門医の場合、日本国の医師免許を持っており、また、日本耳鼻咽喉科学会の正会員として3年以上経過していなければいけません。
これは延べではなく、継続して3年以上学会に属している必要があるので、この点には注意が必要です。

今まさに他の診療科目から転科し耳鼻咽喉科医となる準備をしているのであれば、また、専門医の資格の取得を目指しているのであれば、迷うことなく学会の正会員となっておきましょう。

その上で、学会が認定した研修施設で所定のカリキュラムを履修する必要があります。
この研修にも数年は時間がかかってしまいますが、耳鼻咽喉科専門医となることのメリットを考えれば、特に迷う必要はないのではないでしょうか。

専門性に関する資格の取得条件
(1) 日本国の医師免許を有する者。
(2) 連続して3年以上、日本耳鼻咽喉科学会の正会員である者。
(3) 日本耳鼻咽喉科学会が基準に基づいて認可した耳鼻咽喉科専門医研修施設において、研修カリキュラムに従い臨床研修終了後4年以上の専門領域研修(そのうち3年以上は耳鼻咽喉科専門医研修施設における研修でなければならない。)を修了した者。

引用:日本耳鼻咽喉科学会(http://www.jibika.or.jp/members/nintei/senmon/index.html)


ちなみに、学会の認定施設は全国に存在しているため、どこに在住している医師でも、認定施設を見つけるのにはさほど苦労しないでしょう。

もちろん、都道府県によって施設数には差があります。
大分県や島根県、青森県のように3施設しかない地域もあれば、北海道や東京、神奈川や愛知、大阪のように、数十もの認定施設がある地域もあります。

耳鼻咽喉科専門医の資格を取得するメリットとは

そもそも専門医となると、どのような恩恵が受けられるのでしょうか。
少し前までは、専門医になっても特にメリットはないと感じる医師が多かったようです。
しかし、それも少しだけ様子が変わってきました。

患者が「専門医」という存在を知るようになり、わざわざ専門医のいる医療施設を調べ外来先や入院先を決める人が増えてきたのです。
つまり、耳鼻咽喉科専門医となるだけで患者からの信頼を得ることができ、勤める医療施設にも貢献できるということ。
もし将来独立することになれば、この肩書きほど自らの身を助けてくれるものはないでしょう。

ただの耳鼻咽喉科医では量産型の医師の1人に過ぎないという認識が今後も世の中に広がっていけば、専門医の価値はさらに向上するはずです。

資格取得を目指しながら動くことは決して無駄にはならず、むしろ今後のキャリアを考えれば必須とも言えるのかもしれません。